日本心理劇学会の公式ホームページです

 みな様 こんにちは。 2017年4月より日本心理劇学会の理事長をお引き受けすることになりました 土屋明美です。
 本学会の前身である「日本心理劇連合会」が1984年に発足してから33年が経ちました。 連合会の活動は心理劇関連の諸団体が集まり緩やかな連合を意図して、持ち回りで年に1回の会合・ワークショップを日本各地で開いてまいりました。その連合会は発展的に解消して、1995年に本学会が発足し現在に至ります。1981年、1983年には故ザーカ モレノ氏によるワークショップが開かれ、多くの人々に、今までにはない感動を呼び覚ましたことも、記憶に新しいことです。その後は、モレノ氏に師事したという海外からの講師を迎えて多様なワークショップがもたれ、海外との交流も活発になされてまいりました。心理劇は多様なあり方を包含する構築物です。屋台骨はしっかりと築き上げたうえで、多方面からの影響を受けながら、同時に日本の現場に合う形での心理劇があちらこちらで創造されています。日本に心理劇を紹介し、医療や教育の現場で展開してこられた先達を心理劇の第一世代と呼ばせていただくとすると、第二世代は年齢的には中高年となり後輩を養成する立場となっています。現在、中心的に活動しているのは第三世代であり、次の世代を育てながら活躍しておられることを多々見聞きいたします。また、行為法としての心理劇技法が他の心理療法にもとりいれられたりもしており、人々のアクションへの親近感が高まっているのも最近の傾向でしょうか。
 学会組織は、故高良聖理事長のもと役員組織に大刷新を行い、2016年には理事公選の選挙が執り行われ、新理事長の誕生となりました。いま、本学会は世代や立場を超えて、より多くの人が心理劇を体験し、学ぶことのできる機会を提供する学会であろうとし始めております。また、社会に開かれた学会を目指して学会発足当時からの懸案事項であった資格問題への具体的な方向性も見え始めています。
 心理劇には、複雑に入り乱れている人間関係をひとつひとつ丁寧にひも解き、いま・ここから新しく始める力の源を見いだし、創造するさまざまなツールがあります。それらを適切に活用することにより、人と人がつながるのは楽しいこと、喜びであることを教えてくれます。心理劇の「舞台」は特別なものではありません。心の中にも、或は部屋の隅にでも「ここは舞台」と設定することができます。私も微力ながら、可能性の秘められている舞台づくりに尽力してまいりたいと思います。皆様のご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。